ピアノの修理か買い替えか

親の世代から使ってきたピアノ、弾いている子供もどんどん上達してきてそろそろ大がかりな修理が必要に。でもその費用は別のピアノが買えるくらい。

こんなシチュエーション、実は少なくないです。

本記事では長く使ってきたピアノを修理または買い替えで迷った時に考えるべき事についてまとめました。特に日本製ピアノをお持ちの方へ向けた内容になっています。

少しでも参考になればと思います。

※僕がこのような質問を受けた時に必ず気を付けている事は、“愛着は抜きにピアノだけを見て説明する”です。お医者さんが気を使って本当のことを言わなかったら皆困るのと一緒でピアノについても冷静に自分の意見を伝えるようにしています。

考えるべき事

ずばり満足度です。費用対効果と言えるでしょう。この基準について書いていきます。

修理したピアノと買い替えたピアノ、どちらが長く快適に使えるのか

ピアノには本体寿命というものがあって、その寿命が近いピアノの場合には弦や部品を交換して音が多少良くなっても、また50年同じように弾き続けられるというものではありません。また弦の全交換などの大がかりな修理はひとつ間違えると逆にダメージになって、修理したのに前より更に鳴らなくなったという事もあります。

こういった間違いがなければ大がかりな修理をするとまず確実に音は良くなります。

ですが修理して良くなっても20年しか使えないというのであれば、状態の良い中古ピアノを買った方が現実的には長く快適に弾き続けられます。

修理したら何年快適に弾き続けられるのかについては調律師さんと相談されるのをオススメします。

ピアノ別のよくあるパターン

アップライトピアノの場合

アップライトピアノの場合、日本製であれば修理費用と買い替え費用が同じくらいという事がかなり多いと思います。場合によっては修理費用の方が高いことも。現実には大がかりな金額を掛けずに、調整をしっかりやりながらピアノの延命をしつつ、良い中古ピアノが出るのを待つという方が多いです。

グランドピアノの場合

グランドピアノとなると、買い替えの方が費用が掛かる事が多いです。

こうなってくると費用対効果から見ても修理をした方がお得です。

弦の全交換であれば、響板の割れなどが無ければ現場でも出来るので修理を選択される方がアップライトピアノに比べると多いかなと思います。

ヨーロッパ製ピアノをお持ちの方

全てのメーカーに対してではないですが、基本的には修理をオススメします。なんといっても寿命が圧倒的に長いため修理後また長く良い音で弾き続けられるからです。

ピアノの買い替えについて

ヨーロッパ製のピアノに憧れがある方や、今はアップライトピアノだけどグランドピアノがいつか欲しいなぁという方は、修理にお金を使うのはオススメしません。ピアノってそもそも買い替えるものではありませんが、買い替えについて考えるタイミングが1回は来るものです。その時に過去に修理などでお金を掛けていると勿体なくなって買い替えにはなりません。

こういったランクアップしたピアノを買うとなると費用は当然修理よりも高くなります。

ほんの少しでも「いつか買えたらいいな」と思っている方には、修理が必要なピアノであってもなんとかお金を掛けずに調整で延命して“良いタイミング”を待つのをオススメします。

さいごに

ピアノの修理か買い替えか迷った時に考えるべき事について書いてきました。

なんといっても皆さんが迷われる要因のひとつである“愛着”。長い時間を一緒に過ごしてきた思い出のあるピアノを修理して使い続けたいというのは当たり前です。もちろんこれがベストだと僕個人的にも思います。

弾く本人だけではなくご家族皆さんや知り合いにも相談してみるのをオススメします。

以上になります。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。 としさん