ピアノ調律師をしていて幸せに感じた時の話

  • 2021年10月13日
  • Blog

こんにちは!としさん@津久井俊彦です!
日本では横浜を拠点にピアノ調律師やってます♪

「調律師をやっていて幸せに感じた瞬間はありますか?」

というご質問を頂きました。

ぱっと思い浮かんだのは、オーストリアに行く前、
ある老夫婦の方のお住まいに初めて伺った時の話です。

この老夫婦はピアノを全く弾きません。
よくよく話を伺ってみると、わりと近くにお孫さんがお住まいでお盆と年末にピアノを弾きに来てくれるとの事。

そう、たったの年2回の演奏のために「孫のために可能な限りピアノの音を良くしてほしい」というご依頼でした。

これは気合入れんといかんという事で(いつもは気合入っていないわけではありません)、いつも通り全力を尽くしたわけですが、嬉しかったのはその翌年に再び調律に伺った時に言われた言葉。

ピアノが良くなった事でお孫さんが喜んでくれて、「おじいちゃんの家で練習したい」と親に行って毎週末ピアノを弾きに来てくれるようになりました。ありがとうございました。

誰もが知るようなホールで、あるいはピアニストさんと仕事をして褒められることも嬉しいと感じます。でもこの時の調律師になって本当に良かったなぁという気持ちは今でも僕のモチベーションになっています。

ちなみにその後、「今年はお孫さんが毎日練習しに来るくらいピアノを良くします!」って言って気合を入れたんですが、

「それはちょっと疲れちゃうから今くらいでお願いします(笑)」と言われてしまいました。

こんな時もあります。

としさん@津久井俊彦