【Youtubeの裏側♯2】断定しないこと

こんにちは!としさん@津久井俊彦です!
日本では横浜を拠点にピアノ調律師やってます♪

先日投稿したペルソナについての記事がありがたいことに好評だったので、「YouTubeの裏側」として普段僕が気をつけていること、意識していることについてまた少し書いていきます。

YouTubeの裏側】誰の悩みを解決するのか

断定しないこと

タイトルにある「断定しないこと」とは何かという話なんですが、これは僕がYouTubeで話をする時に最も気を付けていることになります。

例を挙げると、

「このように弾くと硬い音が出ます」

これが断定です。

断定すると起きること

仮にYouTubeでこの「断定」を行ったら何が起きるのかというと、困る人が増えます。

「このように弾くと硬い音が出ます」

これ、実は当てはまらない時の方が現実として多いんです。

例えば調律師としての立場から正確に表現すると、「当てはまらないように出来てしまう」です。

こういった現実がある中で断定をすると、

「あれ、私の先生と違うこと言ってる。どっちが正しいんだろう。」

「言われた通りやったのにうまくいかない。何かまだ弾き方が悪いのかしら。」

「本番で全然上手くいかなかった。」

みたいなことが起きると僕は想像しています。

YouTubeのコメントや直接のご質問などで「具体的にどう弾いたら遠くに飛ぶ音が出ますか?」などの断定を求められる時もありますが、目の前にピアノがあったとしてもこれを具体的に解説するにはかなりの時間と専門的な知識が相手にも必要で、これを文字で伝えるとなると今の僕では難しいというのが正直なところです。

断定しない=リスペクト

僕は断定しないこと=相手の考えを尊重することと捉えています。

これは特にオーストリアへ行ってから感じたことなのですが、ヨーロッパは陸続きで色々な国の人がいるという事もあって、1つの事に対して本当に様々な考えが存在しています。そしてよほどのものでない限りこの全ての考えは尊重されることが当たり前なのです。

”話している相手は自分と違う考えを持っている”という感覚を皆が持っているようなイメージ。

仕事をしていてもこういった場面はたくさんあり、「これはダメだ」、「こいつは間違ったことを言っている」みたいな言葉を聞くこともほぼありません。

仮に断定する時でも「個人的には」や「僕はこう思います」みたいなものを必ず付けます。こうすることで相手に対しても一定のリスペクトを伝えることが出来ます。

話は反れましたが、YouTubeを見てくださっている方に対するリスペクトという意味でもこの「断定しないこと」に僕は気をつけています。

としさん@津久井俊彦