しばらく弾かれていなかったピアノの整音について

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今日は「整音」についてのひとり言を。

最近長年弾いていなかったピアノの調律依頼が増えています。こういったご依頼がある事で、そのピアノがまた弾いてもらえるわけなので大変嬉しいですし、何というかピアノ自信も喜んでいるように感じます。

さて、こういったピアノを調律する時に最近気を付けている事があります。それは整音の針刺しをがっつり踏み込んでやらないという事です。

ピアノのハンマーフェルトに針を入れることによって弾力を出して、強弱はもちろん音色などのピアノの発音を与える作業ですが、この針刺し、結構奥が深いのです。弾力が出ることと合わせて、その弾力は可能な限り長い期間維持されないといけないというのがありまして、このバランスというか、この辺りが特にしばらく弾かれていなかったピアノのハンマーの場合とても難しいです。

これはオーストリアで初めて伺う方のところでたまに聞いた話で、調律整音直後はとても良い音が鳴っていたけれど年数と共に明らかにそれが長持ちしなくなってきたと言われるケースです。こういう時にハンマーを見るとほぼ針の入れ過ぎだったりします。おそらくその場で結果を出すために多めに針を入れたのかなと予想できます。

ただやっぱり理想としては、メカニック系が調整出来ていて、ある程度弾かれている楽器で針を入れた時に音にどう反応があるのかを確かめながらやりたいというのが本音というか、ピアノにとっては一番ヘルシーです。

なので、こういったシチュエーションの場合にはお客様にも説明して、基礎的な整音(長年弾いていないピアノであれば、そのピアノが寝てる状態からとりあえず目を覚ましてもらう整音)で踏みとどまっておく判断をすることがあります。。。というマニアックなお話でした。

読んで頂きましてありがとうございました。
としさん@津久井俊彦