ピアノの不具合シリーズ~鍵盤が戻ってこない時の修理の料金例~

こんにちは!としさん@津久井俊彦です!
横浜を拠点にピアノ調律師やってます♪

鍵盤が戻ってこない時に考えられる症状と修理に必要な作業、そして大体の料金です。

この料金はあくまでも目安です。また調律師さんによっても変わります。ここに書いてあるよりかなり高くなる可能性もありますので、あくまでも参考程度に読んでください。

症状・原因・料金

何かが落ちてはさまっている。

料金は出張料のみです。

これは金額的に見ればラッキーパターンです。つい先日伺った先のアップライトピアノの中には1ユーロコインが落っこちていました。

鍵盤ブッシングクロスが膨らんでいる。

鍵盤に貼られているフェルトの事です。これが湿気で膨らむと鍵盤が戻ってこなくなります。また長らく弾いていないピアノにも起こりがちです。

料金はひとつだけならすぐ終わるので2000円と出張料でしょうか。ただ、1つの鍵盤だけフェルトが膨らむという事は実はあまりなく、他の鍵盤も黄色信号が出ている事が多いです。この黄色信号の鍵盤に対して予防として作業をする場合にはどんなに短くても30分はかかりますし、グランドピアノの場合は一度メカニックを分解したいといけません。そういった場合にはその時間に対して金額が掛かってきます。1万円くらいは覚悟しておいた方がいいでしょう。

センターピンの動きが悪くなっている。

メカニックの関節の部分の事です。この部分も湿度が高いと木とフェルトが膨らんで関節が固くなり鍵盤が戻らないという症状に繋がります。湿気以外の原因としては長らく弾いていないピアノに起こります。

この場合はセンターピンという小さなピンを交換しなければなりません。

料金は1つであればすぐ終わるので1000~2000円と出張料でしょう。ですがこれもまた鍵盤のフェルトと同様に1つの音だけというパターンは少ないです。大量にこの症状が出ている場合にはメカニックごと工房に運びまないといけない事もあります。いわゆる入院です。こうなると、金額は5万円以上にはなるかと思います。

レアケース

フレンジコードが切れている。

古めのヤマハアップライトによく起こる症状です。ハンマーを元の位置に戻すためのバネを引っ掛けている“ヒモ”です。このヒモが切れると場合によっては鍵盤が返ってきづらくなります。

料金は1本だけなら1000円くらいと出張料です。この部品は弾いている弾いていないに関係なく劣化していきます。1本切れていた場合には、他の音のフレンジコードも黄色信号のはずですので、一度メカニックを入院させて全部交換した方が結果として安く済みます。この場合は大体3万円です。

鍵盤の鉛が膨らんでいる。

これは湿気がかなり高い環境に置いてあるピアノに起こります。鍵盤にはタッチを均一にするために鉛で重さが調整されています。この鉛があまりにも膨張すると横の鍵盤と擦れて戻ってこなくなります。

この原因の場合は1つの鍵盤だけという事はほぼないため、大体2~3万円は最低でも覚悟しておいた方がいいと思います。正直超レアケースです。毎年調律を頼んでいていきなりこんなに膨張するという事はまずありえません。どちらかというと、15年以上全く弾いていなかったピアノにごく稀に起きる症状です。

パーツが外れている。

ピアノというのは鍵盤からそれぞれの部品が連動して動いています。このどれかのパーツが接着剤が切れて外れてしまっていたり、ネジが緩んで外れてしまっていると連動しなくなり結果的に鍵盤が戻ってこなくなります。

外れているパーツにもよりますが、10000円くらいは覚悟が必要かと思います。

さいごに

ぱっと思い浮かぶ症状についてまとめてみましたが、このページはたまに更新していこうかと思います。鍵盤が戻ってこなくなった場合、調律師さんに連絡するか、湿度が高い季節であれば湿度を除湿機などで調節するという方法になります。

湿度調整が全く意味のないパターンもあるので、とりあえず普段来ている調律師さんに連絡をして相談してみるのをオススメします。

以上になります。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。としさん