ピアノ調律師が“調律”をする場所について

普段どんな所にお仕事されているんですか?というご質問を頂きました。

ピアノが置いてあるところです!

というのが答えになるわけですが、これだと答えになっていないので記事にしてみました。調律師さんが仕事をする場所です。この記事では修理などは除いて書いていきます。

働く場所一覧

一般家庭

これは最も多い仕事場所のはずです。家に置いてあるピアノの調律です。1日に何件か予定を組んで調律に出かけるのが大体の調律師さんの日常です。

趣味で弾いている方、年末年始にお孫さんが弾くだけ、ピアニストの自宅、などシチュエーションは様々です。

学校

小学校から音大まであります。1つの建物内に何台かピアノがある現場です。こういう意味では幼稚園なども含まれます。音楽室とホールにピアノがある学校もあれば、やたらたくさんピアノが入っている私立の学校、生ピアノは体育館の1台のみといった学校もあります。卒業式シーズンに調律に行くことが多いです。

音大は専属の調律師さんがいるようです。

コンサートホール

舞台の上に置いてあるピアノの調律です。いわゆるコンサートチューナーの仕事。要望があれば朝調律してピアニストと一緒にピアノの位置を決める→リハーサルもずっと聴いて夜の本番も舞台袖に待機することもあります。

またホールで録音という時もあり、この場合は数日間ずっと横に張り付いて常にピアノの状態をチェックしつつ、ピアニストの休憩の間に調律を直すという事を繰り返します。

ピアノの状態などで作業内容は左右しますが、新しいピアノ、あるいは完全に修理されたピアノを舞台の上で調律するのは1番好きな仕事です。絶対に言い訳が出来ない環境だからです。

それとホールとは違うかもしれませんが、演奏者楽屋にあるピアノや、劇場の稽古用ピアノなどもあります。

録音スタジオ

これはコンサートではなく、CDなどの録音のスタジオです。

こういった現場もかなり高いレベルが求められるので大好きな現場です。

レストラン、結婚式場、バー、

ピアノが常駐しているホール以外の場所です。

結婚式場なんかはかなり朝早く入って調律することがあります。

教会、修道院

これはオーストリアに来てからですが、コンサートのために持ち込まれたピアノの調律です。よく音楽祭などの期間中に教会や修道院でもコンサートが開催されます。どんなコンサートホールよりも響きがあって、この後しばらくどこで調律しても響きに関して物足りなく感じます。

さいごに

調律師さんがどんなところで仕事をしているのかについて書いてきました。ここに書いている以外にも当然あるはずです。工房勤務などは除いてどこかのホールや大学の専属にならない限り、調律師は毎日色々な場所に行って仕事をしています。ある調律師さんはタクシー運転手並に抜け道に詳しいと言っていましたがそれも頷けますね。
調律師になろうか迷っている方の参考になれば嬉しいです。

以上になります。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。 としさん