表現したいもの

  • 2022年12月19日
  • Blog

こんにちは!としさん@津久井俊彦です!
横浜を拠点にピアノ調律師やってます♪

※トシブログ毎日投稿中です!

先日ソフトペダルについてのガチ構造説明シリーズ動画を出しました。

YouTubeのコメント以上にDMでたくさんのご質問やメッセージを頂いています。ありがとうございます。

その中で意外と多いのが、「右ペダル同様今までずっとオンオフで踏んでいました」という内容で、これについて少し書いていきます。

動画でもお話している通り、左ペダルを踏むと少しずつ右にズレていくので音色の変化の仕方もこれに合わせて変わっていきます。

つまりはオンオフではなくて、踏む量によって音が変わる。もっと言うと変えることが出来るという事ですね。

「この部分に関しては音を聴くしかないのでしょうか」というご質問も頂いてまして、これは先生によって考え方や表現が変わってくるのと、もしその方の先生が生徒から「ある調律師がこんな事言ってました」なんて聞いたら良い気分はしないだろうなと思って、いつも先生に聞いてみてくださいと対応しているのですが、ここでは私見を書いていこうと思います。

ソフトペダルだけではなく全体に言える事として、音を聴く以上にどう音楽したいのかの方が大切な気がします。

今弾いている曲は何で、自分はどう弾きたいのか。なぜそう弾きたいのか。何を表現したいのか・・・。みたいなものを具体化していって初めて、”今出ている音がそれにふさわしい音なのかが判断できる”ような感じでしょうか。

ベートーヴェンが生きていた時代のフォルテってどんな音だったんだろう。どの季節に作曲されたんだろう。この時期にベートーヴェンはどんな人と会って、何を読んで、何を食べていたんだろう。仲の良かった作曲家はいたのかなぁ・・・から始まって、この音符には何の意味があるんだろうみたいなところかもですね。

この部分が具体的であればあるほど、ソフトペダル含めて色々な部分が細かくなってきますし、さらにこれが別の角度から見ると流動的、変容的であるという事。つまりピアノが変われば同じ表現をするためには全く違う事をしなければいけない事。

料理で言えば同じ具材でも固さによって茹で時間を変えたり、車もアクセルやブレーキの感触って全然違いますよね。

この辺は調律でも同じような事が言えたりします。

ちなみに「右ペダル同様今までずっとオンオフで踏んでいました」という内容。

右ペダルも踏む量によって音は大きく変わるので、ぜひ試してみてください。

ちょっと偉そうな記事になってしまってすみません((+_+))

読んで頂きましてありがとうございました。
としさん@津久井俊彦