スタインウェイ修復見学会 at 杉浦ピアノ工房へ

  • 2026年7月6日
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先日、横浜市にある中古スタインウェイ専門会社、株式会社ピアノ工房SUGIURAでの作業見学会へ伺った際の様子を少しだけ。

詳しくはHPをご覧頂きたいのですが、杉浦さんは過去に500台以上のスタインウェイのオーバーホールに関わっていて、その中には誰もが知る有名ホールのコンサートグランドピアノも含まれます。そんな杉浦さんの工房には、個性豊かな色んなサイズの中古スタインウェイがいつも展示してあります。
(何台かスマホで撮影できたので、ThreadsかInstagramで後日紹介します)

そんな工房での「作業見学会」は、研修会や勉強会とは違い、ご本人のInstagramにも書いてある言葉をそのまま使うと敷居が低く緩い雰囲気のイベントです。内容は、杉浦さんが修復中のスタインウェイで見ると勉強になりそうな工程のタイミングに合わせて、主に若手技術者を対象に開催されています。参加者は自分で言うのもあれですが中堅が僕で、専門学校の学生さんや調律師になりたての方、またベテランの方もいらっしゃって、緩い雰囲気というよりは全員がフラットな空気感で見学会は進みます。
(このフラットな空気感は、杉浦さんとベテランの方々が作ってくださっているように感じます)

杉浦さんの技術や知見は世界のトップレベルで、またこのレベルの技術者あるあるかもしれませんが、やってることがものすごくシンプルかつ簡単そうに見えてしまいます。自分は今、それがどれだけ難しいことをやっているのかをようやく感じ取れるようになってきたレベルのような気がします。見学会ではその都度、何を考えて作業をしているのか、以前はこうだったけど今はこうしているといった具体的な部分まで、本当の意味でフルオープンで説明してくださって、質問もいつでもOKという本当に贅沢なイベントです。

今回の写真の内容は、オーバーホール中のフルコンの新しいハンマーに対する第一整音(1クール目)と、鍵盤のウェイト調整です。ハンマーに入れる前と後で何が違うのかを一人一人弾いて確かめたり、専門学生さんは鉛の位置を決める体験をしたりという見学会でした。

杉浦さんのところでの作業見学会は既に数回開催されていて、最初から何回かお会いしている学生さんたちがいます。彼らの音の鳴らし方が前と比べて明らかに良い意味で違っていて、「自分も学生時代からこんな見学会に行きたかったな」なんてものすごく羨ましく思ってしまいます。また彼らからも学ぶことはたくさんありますし、技術レベルの距離を詰められないように自分も成長していかないとと思います。

オーストリアから戻ってきて、もちろん今でもたまにオーストリアへ行けば同僚と仕事をするわけではあるものの、技術者一人だとどうしても成長するのは難しいです。なので信頼できる調律師仲間やこういった見学会に参加できることに感謝しながら技術を高めていきます。


乱文になりましたが、読んで頂きありがとうございました。

としさん@津久井俊彦