こんにちは!としさん@津久井俊彦です!
横浜を拠点にピアノ調律師やってます♪
ピアノを持っていると大体1年に1回調律師さんがメンテナンスにきます。
でもそのピアノ、誰も弾かなくなると調律も頼まなくなりますよね。気付いたら前回の調律いつ頃だったのかしらなんて思う方もいるかと思います。
本記事では調律が何年も空いた時にどんなことが起こるのかについてまとめました。
リアルの話をすると環境とピアノ次第で5年経っても去年調律したような状態を保っているパターンもあります。
ここに書いているのは、こういう事が起こる可能性もありますという内容になります。
音が下がっていく。
ピアノの弦は常に高い張力で張られています。この弦が調律をしないと徐々に緩んでいきます。そうすると音は少しずつですが低くなっていって、最終的には大体半音低い状態になります。ドの鍵盤を押すとシの音がなる状態です。
音の低いピアノで練習していると、そのように音感は身についてしまいます。
弾きづらくなっていく。
ピアノの内部にはたくさんの木材とフェルトの部品があり、これらは環境や弾く頻度により膨らんだり縮んだりします。この変化に合わせて調整が出来るようにピアノ内部には小さいネジがたくさんあります。良いタッチのためには調律の度にこのネジ達を調整するのですが調律をしないとこの調整も出来ないため、タッチがどんどん悪くなっていきます。弾きづらくなっていくという事です。
この弾き心地は音よりもある意味モチベーション低下の原因になる事が多く、弾かなくなる間接的な原因にもなります。
また、おかしなタッチのピアノで弾いていると変なクセがつき、曲が難しくなってきた時にはこのクセが問題になり、うまく弾けず、つまらなくなり結果辞めてしまうという事にも繋がります。
フェルト類の虫食い
先ほども少し書きましたがピアノの中にはフェルト類がたくさん使われています。このフェルト類が虫食いの被害を受けます。何年も調律されていないピアノの調律に伺うと、この症状をよく目にします。
これも定期的な調律をしていれば、掃除などもするので避けることが出来ます。毎年タンスに入れるような防虫剤をピアノの中に入れていた事もあります。
さいごに
長年調律をしていないで、何かしら不具合が出るところまで症状が悪くなると直すのにお金がかなりかかる時もあります。弾かなくなった時でもまたいつか弾く可能性がある時には2~3年に一度くらいは調律をやっておくとその後が安心です。
またこれは経験談ですが調律はピアノをまた再々するきっかけになる時もあります。
ピアノってなぜ再開が難しいかって言うと、以前より弾けなくなっているからなんですよね。これでピアノそのものも弾きにくい状態になっていたらなおさらモチベーションは上がりません。
再開しようかなと思った時のためにも、調律師さんと相談しながら毎年でなくとも調律をされるのをオススメします。
以上になります。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。としさん