こんにちは!としさん@津久井俊彦です!
日本では横浜を拠点にピアノ調律師やってます♪
昨日のブログで書いた通り今日はピアノ調律兼撮影に行ってきました。そこで感じたことを少し。
教科書通りにはいかない事の方が多い
今回の撮影にあたって、カメラの画角はもちろん調律の流れ(撮影したい作業)まで全てを計画して効率よく仕事が出来るようにしていたのですが、相手はやはり「ピアノ」。
予定していた順番で作業することも出来たのですが、それだとリアルな部分が伝わらなくなってしまうのでYouTubeのことは一旦忘れていつも通り目の前のピアノを良くすることに集中しました。
(カメラだけはONです)
現場においては教科書通りにやってうまくいくことの方が少ないですよね。
もちろん本当の生き物(人間や動物、または自然)を相手にされている職業よりはある程度パターンは決まってくるのですが、それでも例外的なことが起こることの方が多いような気がします。
”やることは違うけど同じ”というマインド
ここまでの内容とは矛盾するのですが、ある意味教科書通りという話です。
1800年代に書かれたピアノ調律師のための技術書を読ませて頂いたことがあるのですが、その本の最初に書いてある言葉がこちら。
「我々の使命は目の前の楽器が本来持つ歌声で歌うようにすることです。その目的のためであれば、本書に記していないこと、本書では推奨していないことをやらなければならない時がある事を著書は理解しています。その時はためらわずにあなたの知識と経験を信じてほしい。」
ピアノ調律師になって本当に良かった。
そういえば料理人をしている弟も似たようなことを言っていました。
同じ味を出すには温度が少しでも違えばそれに合わせて違うことをしなくてはいけないし、料理の順番によっても味覚は変わるから、基本的には”同じ味”というよりは”食材と料理が持っている魅力”が出るようにいつも工夫している。
どの世界も同じみたいです。
としさん@津久井俊彦