ピアノ調律の料金について。なぜ調律師によって値段が違うのか。

こんにちは!としさん@津久井俊彦です!
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ピアノの調律料金、ネットで調べてみるとすぐにわかりますが本当に様々です。安い人はアップライトピアノを8000円くらいでやりますし、逆に20000円以上、あるいはもっと高額の調律師さんもいます。

本記事ではそんな調律料金がなぜここまで違うのかについてまとめました。

どの調律師さんに調律してもらうかは、ピアノの持ち主が自由に選ぶ事ができる時代です。この記事が少しでも何かの役に立てばと思います。

調律料金に調律以外が含まれているか

「どういうこと?」ってなりますよね。

この調律以外というのは整調(タッチ調整)と整音(音色調整)です。

ピアノの調律には大きく分けて調律・整調・整音の3つの工程があり、これらが含まれているかどうかで値段は大きく変わります。

実際の例

3つの例を比べてみましょう。

調律師A 8000円→1時間で音程合わせのみ

調律師B 15000円→2時間で音程合わせ+α

調律師C 20000円→3時間で音程合わせ+α

この+αがタッチ調整と音色調整です。

このAさんはタッチ調整をしてくれないのかというとそうではありません。ただ頼むとなると別途費用が発生します。金額は作業量によりますが、場合によっては合計金額が倍以上になる事もあります。BさんCさんの料金には時間の中でのタッチ調整や音色調整が含まれていることになります。

このABCで比べるとAさんの料金設定は、例えば子供が弾くだけだからとにかく金額を押さえたい、という方に対応しています。

Cさんは金額は高く見えますが、費用対効果(時給換算)としては一番お得です。3時間あれば毎回の調律で埃も掃除してくれるはずですし、通常の調律よりもよりたくさんの作業をする事が可能です。

現実的な話をするとAさんに何年も頼み続けていると、弾き心地や音色は少しずつですがほぼ確実に悪くなっていきます。そしてこれをまた良くしたいとなった時には、3時間では済まない作業が必要になります。

この部分について詳しく書いた記事はこちらです。

ピアノの”調律”と”調整”の違い

「時間が長い→丁寧→良い」が当てはまらない事もある

先ほどは金額と時間を比べてみましたが、これとはまたさらに別の視点がありまして、それは調律師の作業の精度、そしてスピードです。同じ2時間でも調律師によって作業量や仕上がりの結果が大きく変わってくる事があり、これもまた料金に反映されている事が多いです。

現実僕の場合でも、オーストリアに行く前と今とでは同じ時間にやれる仕事量は倍近くに増えています。

さいごに

ここまで書いてきたように料金の違いには色々な理由があります。あとは同じ作業料金でもシンプルに技術料の設定でも変わってきます。過去には毎年1時間の滞在で25000円みたいな調律師さんのお話も伺った事があります。

色々な情報を発信されている調律師さんもたくさんいるので、こういう方々のHPも是非参考にして、ご自身のシチュエーションに合った調律師さんを見つけて頂けたらと思います♪

以上になります。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。としさん