調律師が解説!ピアノの個人売買が危険な理由

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一般の方がピアノを探す時の個人売買サイトでの購入について、調律関係の人はほぼ全員反対されると思うのですが、その理由について一般的に言われている事と、あまり言われていない事実について書いていきます。

よく聞く話

まず一般的な事としては、リスクが高過ぎるという事。リスクというのは、その時出費を抑えられても実は高額修理が必要というパターン。あとは運送事故などの時に補償する人がいないというケースもあったりします。

個人売買でお得なピアノをゲットするために、”当たり”っぽいピアノがあったら誰かピアノの先生や調律師さんに相談してみるという事は出来なくはないですが、これは現実ほぼ不可能だったりもします。
ここからその理由を書いていきます。

あまり聞かない話

個人売買サイトは、実は調律師や中古ピアノ屋さんも常にチェックしています。業界の相場を知っていて、かつどんなピアノがお得なのかも熟知していて、かつ載っている写真からそのピアノの状態が想像出来る人達です。
中古ピアノ業界はピアノ集め合戦なので、彼らは良さそうなピアノが出ると場合によっては数分で即決します。

なので、良さそうなのが見つかって誰かに質問して返事がくる頃には、本当にお得なピアノは大体なくなってしまうという事です。


逆に言うと、掲載から数時間経っているピアノはほぼほぼそのフィルターに掛からなかったピアノ、つまりは金額と価値が見合っていない可能性の高いピアノという事になります。

こうした理由もあって、個人売買サイトでお得なピアノをゲットする事は難しく、唯一の方法としては、リスクを許容した上で運を信じて即決するしかない。
これが個人売買サイトを調律師がオススメしない理由のひとつです。
大変な事になってからのご相談が立て続けにあったため文章にしてみました。

どなたかのお役に立ちますように。

読んで頂きましてありがとうございました。
としさん@津久井俊彦