
こんにちは!としさん@津久井俊彦です!
横浜を拠点にオーストリアと往復しながらピアノ調律師やってます♪
YouTubeもがんばってます!
ピアノに関するお悩みなどありましたら各種DM、または公式LINEからお気軽にご質問ください♪


ショパン国際ピアノコンクールの公式YouTubeチャンネルでは、世界中のリスナーがリアルタイムでコメントを交わしながら演奏を楽しんでいます。
そのチャット欄に、こんなメッセージが表示されているのを見たことがありますか?

これは運営が日本語でチャットをする日本人に対して書かれたメッセージです。
一見すると「英語が推奨されているだけ」に見えますが、実はこれには深い理由があります。

なぜ「英語推奨」と書かれているのか
「推奨なら日本語でもいいのでは?」と思う人はとても多いと思います。でもこのメッセージ、実際には「英語で統一してほしい」という意味合いがかなり強いのです。
その背景には、以下のような国際的な配慮があります。
- 🌍 世界中の視聴者が同じチャット欄を共有しているから
英語は国際共通語。誰が見ても理解しやすく、コメントを通して世界の人たちが一緒に盛り上がれます。 - ⚖️ 「英語以外禁止」と書けない事情があるから
海外では「特定の言語を使うな」と書くと差別的と受け取られる可能性があり、そのため「recommend(推奨)」という柔らかい表現でお願いしているのです。
オーストリアに住んでいた時や今でも往復しながら感じることがありまして、それはヨーロッパでは「何かを直接的に禁止する言い方を可能な限り避ける」文化があるということ。例えば相手に不快感を与えないように「やめてください」とは言わず、「こうするともっと良いかもしれません」、「僕はこうしています」と提案の形で伝えることが多いことに気付きます。
今回の「英語を使いましょう」という表現にも、まさにその文化的背景が表れています。
日本語コメントが多い理由もわかります

とはいえ、初めてライブ配信を見る人がこのルールを知らないのは当然です。また「同じ日本人がいるとうれしい」「母語の方が自然に応援できる」という気持ちもよくわかります。
でも公式チャンネルのチャットは全世界に公開されているちょっとした“国際的な場”。
せっかく素晴らしいコメントをしても、日本語だと他の国のファンや演奏者には届かないこともあります。
反対に少しずつでも英語でチャットしてみると、「自分の言葉が世界に届く」喜びを味わえるはずです。
英語での応援コメント、これで十分!

英語が苦手でもまったく問題ありません。一言でも気持ちは伝わります。
- “Bravo!”(ブラボー!)
- “Beautiful tone!”(美しい音!)
- “Go Japan!”(日本がんばれ!)
- “So touching performance.”(心に響く演奏でした)
無理に長文で書く必要はないかと思います。世界中のショパンファンにも感動がきっと伝わるはず
まとめ:英語チャットは“国際的な思いやり”

「推奨」と書かれているのは、強制ではなく配慮の表現。でも実際には、全員で快適に楽しむための国際マナーなのです。もちろん初めて見る方が最初から完璧に対応するのは難しいもの。でも少しずつ英語でチャットを書いてみることで、「世界と一緒にショパンを聴く」特別な時間を過ごすことができるかもしれません。
英語チャットを通して世界中の音楽ファンと同じ熱気を共有しましょう!
※この記事は、2025年ショパン国際ピアノコンクール公式YouTube配信中の運営コメントをもとに執筆しています。
読んでいただきましてありがとうございました。
としさん@津久井俊彦